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普通は4~5回の来院で入れ歯自体は完成します。期間的には、予約状況にもよりますが、1~1.5ヶ月が平均です。難症例の方でも2~3ヶ月間で完成させることができます。ここでは自費診療の大まかな流れをご説明致します。(保険適応の治療の場合は異なります)
1.カウンセリング
現在どのような症状でお困りかを伺います。
入れ歯をご使用の方には、使用中の入れ歯の問題点や、今後どのような入れ歯をご希望なのかなどをお伺いします。
2.診査
診断、レントゲン撮影などで得たお口の中の様々な情報を、新しい入れ歯を製作するための参考にします。また、残っている歯の状態も詳しく調べ、入れ歯を使用することができる状態かどうかを調べます。
3.治療計画
診査に基づき治療計画を立てます。症状やご要望により、入れ歯の種類、治療期間、治療費などが異なりますので、ここで詳しくご説明させていただきます。ここで十分に検討してください。現在入れ歯を使用している場合は、その問題点などを検証していきます。
4.印象・模型作り
治療計画にご納得いただきましたら、個別の枠組み「個人トレー」を作って精密な型を採り、模型を製作します。
5.治療入れ歯の作製(人工歯配列)
さらに模型上で咬み合わせを採るためのロウでできた咬合床というものを製作し、半調節性咬合器上で人工の歯(硬質レジン歯など)を並べます。記録を取った半調節性咬合器上でバランスを取ることによって、口の中での入れ歯の調整は少なくてすみます。
6.試適(治療用入れ歯の試着)
ロウの入れ歯を患者さまのお口の中に入れて、歯並びや咬み合わせ、顎の位置、吸着の具合などを確認します。この時点で、必要であれば修正します。問題がなければ、このまま入れ歯を次回までに完成させます。
7.完成(入れ歯装着)
入れ歯の完成となります。義歯はどんなに精密に製作しても、ひずみが生まれますので、装着後も調整を行います。
8.完成(入れ歯装着)
装着後は、入れ歯の微調整と経過を見るために数回来院して頂きます。 また、下記のような症状がある場合は、早めに来院して調整を行ってください。
- 入れ歯があたって、歯ぐきに傷が付いているとき
- 舌や頬の内側をよく咬むとき
- 極端に発音がしにくいとき
- 食べ物が非常に噛みにくいとき
- 食事中や会話、また髭を剃る時など途中で入れ歯が落ちるとき
- 入れ歯が合わなくなったとき
※「入れ歯安定剤」の使用について
入れ歯装着時の痛みやズレなどを回避するために「入れ歯安定剤」を使用される方がいらっしゃいますが、下記のような理由から、使用は極力避けた方が良いでしょう。
- ・ 咬み合わせが高くなる。(入れ歯安定剤を均一な高さに調整するのが難しく、かえって粘膜面をを傷つけてしまう恐れがある。)
- ・ あくまで一時的な応急処置であり、根本の解決には至らない。
- ・ 安定剤をきれいにはがさないと、菌が増殖してしまう。
- ・ 長期的に使用することにより、顎の骨が吸収する可能性がある。
痛みやズレが生じているという事は、入れ歯があっていない証拠です。安易に入れ歯安定剤に頼らず、早めに医師に相談しましょう。
こうして自分にあった入れ歯を手に入れることにより、おいしい食事や楽しい会話ができる生活を取り戻すことができます。また、これから入れ歯との生活が始まりますが、入れ歯と仲良く付き合っていくには、ちょっとでも不具合が生じたら必ず医師に相談することが重要です。